確定申告後の納税方法まとめ|振替・e-Tax・キャッシュレス納付の違いと選び方を解説|mijicaフリーランス

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確定申告後の納税方法まとめ|振替・e-Tax・キャッシュレス納付の違いと選び方を解説

公開日:2025/06/29最終更新日:2025/07/01

確定申告は所得税額を確定するために欠かせない手続きですが、申告後には税額に応じた納税も発生します。納税方法は複数あり、それぞれにメリットや注意点があるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

本記事では、納税の基本から便利な納付方法、納税が遅れた場合の対処法まで、わかりやすく丁寧に解説します。特にフリーランスや個人事業主の方にとっては、納税のスケジューリングが資金繰りに直結する重要な要素となるため、確定申告とセットでしっかり押さえておきましょう。

1. 確定申告後の納税の基本と納付期限

確定申告によって確定した所得税および復興特別所得税の納付期限は、原則として毎年3月15日です 。ただし、15日が土日・祝日にあたる場合は、翌営業日が期限となります。

納付期限と申告期限は原則同じ日です。確定申告書を提出しても納税が完了していなければ延滞税などのペナルティが課されることがあるため、納税も申告と同時に完了させるのが理想です。

また、納税通知書や納付書が自動的に送付されるわけではないため、自身で手続きを進める必要があります。ギリギリになって慌てることのないよう、納税方法は事前に決めておくのがおすすめです。

2. 自分に合った納税方法の選び方(6つの納税方法)

納税方法にはさまざまな選択肢があります。主な方法を以下に整理します。

納税方法

特徴

手数料

納付タイミング

振替納税

指定口座から自動引き落とし

無料

約1か月後

e-Tax(電子納税)

オンラインで即時納税

無料

即時または期日指定

クレジットカード納付

カード払い・分割可

有料(手数料あり)

即時

スマホアプリ納付

Pay払いで納税

無料

即時(上限30万円)

コンビニ納付

QRコードorバーコードで納税

無料

即時(上限30万円)

窓口納付

銀行や税務署で直接現金納付

無料

即時

3. 振替納税の特徴と利用方法

振替納税は、所得税の納税額をあらかじめ登録しておいた銀行口座から、自動的に引き落とす方法です。確定申告時に「振替納税を希望する」 旨を記載し、所定の手続きを行えば、3月15日以降に設定された振替日に自動納税が実行されます。

この制度を活用する最大のメリットは、実際の納付が1ヶ月ほど先になるため、資金繰りに余裕ができる点です。また、一度手続きをすれば翌年以降も継続利用できるため、手間もかかりません。

ただし、引き落とし日に口座残高が不足していると納税失敗となり、延滞税が課されることもあるため注意が必要です。また、振替日は税務署が一括で処理するため、日付指定はできません。

手続きには、「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」の提出が必要です。国税庁のホームページからダウンロード可能で、税務署または金融機関への提出が求められます。

4. e-Taxによる電子納税の活用

e-Taxを使えば、パソコンやスマートフォンからオンラインで手軽に納税が可能です。24時間対応で、申告と納税を一連の流れで完了させられるため、多忙な方にもおすすめです。

主な納税方法には「ダイレクト納付」と「インターネットバンキング」の2つがあります。

  • ダイレクト納付:e-Taxに登録した銀行口座から、即時または日付指定で自動引き落としされます。

  • インターネットバンキング:Pay-easy対応の銀行口座を使い、e-Taxで納付情報を入力後、バンキングサイトで手続きします。

e-Taxは手数料がかからず、還付処理もスピーディーです。ただし、マイナンバーカードや電子証明書など、事前準備が必要な点や、操作にやや慣れが必要な点には留意しましょう。

5. クレジットカード・スマホ・コンビニ納付の活用

キャッシュレス社会の進展により、所得税の納税も多様な方法が選べるようになっています。

  • クレジットカード納付:専用サイトから納税可能で、分割やリボ払いも選択できます。手数料がかかる(例:10万円で800円程度)点に注意が必要です。

  • スマホアプリ納付:PayPayやLINE Payなどに対応。上限は1回30万円までで、手数料不要。スマホだけで完結できる利便性があります。

  • コンビニ納付:e-Taxや作成コーナーでQRコードを発行し、コンビニ端末から現金で支払いができます。領収書が発行されるため、記録としても安心です。

どの方法も即時納付が可能なため、期限が迫っている場合の選択肢として有効です。

6. 延納・予定納税など特殊ケースへの対応

一定の条件を満たす場合、通常とは異なる形での納税も可能です。

延納制度

納期限までに納付額の半額以上を支払えば、残額を5月末まで延納できます。ただし、残額には年1.9%(2025年時点)の利子税がかかります。資金繰りの都合で一括納付が難しい方には有効な手段です。

予定納税

前年の所得税が15万円以上だった場合、その年の税金を2回に分けて(7月・11月)前納する制度です。納付書は自動的に送られてきます。忘れずに対応することで、後々の一括納税の負担が軽減されます。

7. 納税遅延・無申告時のペナルティと対処法

期限を過ぎて納税や申告を行った場合、以下のようなペナルティが発生する可能性があります。

  • 延滞税:納期限の翌日から発生。2ヶ月以内は年2.4%、2ヶ月を超えると年8.7%(2025年現在)になります。

  • 無申告加算税:期限後申告には5〜15%、税務調査後は20〜30%の加算税が課されます。

  • 青色申告の控除縮小:65万円控除が10万円になるほか、悪質と判断されれば承認自体が取り消される可能性も。

対処法としては、「遅れたと気づいた時点ですぐ対応する」ことが最も重要です。早期に申告・納税を行えば、延滞税や加算税の軽減措置が適用される可能性があります。

8.まとめ

確定申告後の納税には多くの選択肢があり、それぞれに異なる特徴と注意点があります。どの方法を選ぶにせよ、納付期限は絶対厳守が原則です。

資金繰りに余裕がない場合は振替納税を、外出が難しい方はe-Taxやスマホ納付を活用しましょう。自分のライフスタイルに最適な納税手段を選ぶことで、確定申告シーズンをスムーズに乗り越えられます。

この記事が、あなたの納税準備に少しでも役立つことを願っています。

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