目次
1.はじめに:PythonでWeb開発が注目される理由 2.PythonでWebサイトを作るには?基本構成と流れ 3.フレームワークの比較:Flask、Django、FastAPI Flask Django FastAPI 4.よく使うライブラリ・拡張機能 テンプレートエンジン:Jinja2(Flask/Django) データベース操作:SQLAlchemy, Django ORM CSS・UI支援:Bootstrap, Tailwind CSS その他 5.サンプル構成:掲示板アプリを作るなら 6.デプロイ:公開するには? Heroku(初心者向け・無料枠あり) Render / Vercel 7.よくある質問とつまずきポイント Q1:HTMLが表示されない Q2:ローカルでは動くのに本番で動かない Q3:DBの内容が保存されない Q4:404や500のエラーが頻発する 8.まとめ:PythonでWebサービスを始めてみよう 〈フリーランスエンジニア案件はmijicaへ〉Pythonは、AIやデータ分析だけでなく、実はWeb開発にも非常に適した言語です。文法がシンプルで学習コストが低く、モダンなフレームワークも豊富。初心者でも比較的スムーズに動的なWebサイトを構築できます。
近年では、ノーコードツールやWebアプリ構築ツールも進化していますが、自分で柔軟にカスタマイズしたい、本格的なサービスをつくりたいという方には、やはりコードベースの開発が必要です。
特にフリーランスとしての独立を目指すエンジニアや、副業でのサービス開発を検討している方にとって、Pythonは「短期間で成果が出せる開発言語」として魅力的です。
この記事では、Pythonを使ってWebサイトを作る方法や必要なフレームワーク、代表的な機能実装、公開手順までを網羅的に解説します。
PythonでWebサイトを構築するには、以下のような流れで進めます。
フレームワークを選定(FlaskやDjangoなど)
HTMLテンプレートとルーティングを構築
データベースとの連携(SQLiteやPostgreSQLなど)
ローカルで動作確認
デプロイ(Heroku、Render、Vercelなど)
必要な知識は、以下のような領域です:
Pythonの基本文法
HTML/CSSの基礎
Webの基本構造(リクエストとレスポンス)
Git・仮想環境・パッケージ管理(pipなど)
サーバーやデプロイの基礎知識
また、フロントエンドとの連携(JavaScriptやAPIの活用)を組み合わせることで、よりインタラクティブなサービスの構築も可能になります。
Pythonには複数のWebフレームワークがありますが、代表的な3つを比較します。
軽量かつシンプル。最小構成で始められる
自由度が高く、構成を自分で決めたい人向け
学習用・個人プロジェクトに最適
Flaskは、1ファイルでも完結するほどコンパクトな設計が可能で、公式ドキュメントも充実しており、初心者の学習にも向いています。一方で、機能が足りない場合は拡張ライブラリを導入する必要があります。
簡単なFlaskアプリの例:
from flask import Flask
app = Flask(__name__)
@app.route('/')
def hello():
return "Hello, Flask!"
if __name__ == '__main__':
app.run(debug=True)
機能が豊富で管理画面も自動生成
認証・ORM・URLルーティングなどが内蔵
本格的なWebサービス構築に向いている
Djangoは「バッテリー同梱」型フレームワークと呼ばれ、必要な機能がすべて最初から揃っています。中規模以上のWebサービス、ECサイト、ブログサービスなどに多く利用されています。
Djangoのモデル定義例:
from django.db import models
class Post(models.Model):
title = models.CharField(max_length=200)
content = models.TextField()
created_at = models.DateTimeField(auto_now_add=True)
APIベースのWebアプリケーションに強い
非同期処理や型チェックが標準対応
モダンな設計でスピードも高速
FastAPIは、Python 3.6以降の型ヒントを活用し、開発と同時に自動的にOpenAPIドキュメントも生成してくれるため、API設計と実装のスピードを両立できます。Webサイトというよりは、APIサービスやマイクロサービスに向いています。
FastAPIの例:
from fastapi import FastAPI
app = FastAPI()
@app.get("/")
def read_root():
return {"message": "Hello FastAPI"}
Jinja2は、PythonベースのHTMLテンプレートエンジンで、動的にHTMLを生成する際に非常に便利です。ループや条件分岐など、テンプレート内でのロジックを簡潔に記述できます。
SQLAlchemyはFlaskなどで使われるORM(Object Relational Mapper)で、Pythonのクラスを通じてSQLデータベースとやり取りできます。Djangoにも専用のORMがあり、モデル定義によってテーブルの生成やバリデーションも行えます。
FlaskやDjangoと組み合わせることで、CSSの知識が少なくても、レスポンシブ対応のきれいなUIを構築できます。Bootstrapはコンポーネントが豊富で、Tailwindはカスタマイズ性が高いです。
dotenv :環境変数の管理(APIキーやDBパスワード)
WTForms :HTMLフォームのバリデーションと管理
Celery :メール送信などのバックグラウンドタスク処理
例:Flaskでシンプルな掲示板を作る構成
/app.py:ルーティングと処理を記述
/templates/:HTMLテンプレート(Jinja2)
/static/:CSSや画像
db.sqlite3:SQLiteで投稿内容を保存
主要機能:
投稿一覧の表示
投稿フォームからの登録
削除・編集機能
日付や投稿者名の表示
Flaskルーティングの一例(投稿の追加処理):
from flask import Flask, request, render_template, redirect
app = Flask(__name__)
posts = []
@app.route('/')
def index():
return render_template('index.html', posts=posts)
@app.route('/add', methods=['POST'])
def add():
content = request.form['content']
posts.append(content)
return redirect('/')
GitHub連携が可能
環境変数の管理がGUIで可能
requirements.txtとProcfileの用意が必要
自動デプロイも対応
フロント+API構成に向いている
FlaskやDjangoに対応したテンプレートも用意されている
また、DockerやAWSを使った本格的なデプロイにもPythonは適応していますが、まずはシンプルな無料サービスから始めるのがおすすめです。
→ templatesディレクトリのパス指定を確認。Flaskではrender_template()で読み込む
→ 環境変数やパスの指定に注意。デプロイ先でのログ確認が重要
→ commit処理を忘れている、SQLiteファイルの保存場所が違う、などの可能性
→ デバッグモードをONにして、エラーメッセージを正確に把握することが第一歩
PythonはWebアプリケーション開発にも強い言語で、初学者でも取り組みやすい環境が整っています。特にFlaskやDjangoは、学びながら実際に成果物が作れるため、学習効果も高いです。
まずは1ページだけのWebアプリでもOK。小さく始めて、少しずつ機能を拡張していきましょう。副業や週末起業の足がかりとして、自作のWebサービスを公開するのは、大きな自信と実績になります。
「自分のサービスを公開してみたい」「ポートフォリオを作りたい」「副収入を得る仕組みを持ちたい」——そんな方にとって、PythonでのWeb開発は現実的かつ魅力的な選択肢です。
この記事が、あなたの「Python × Web開発」への第一歩となることを願っています。
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